2016年7月4日『日本全国ネット放送』日テレの世界まる見え!運命の出会いSPで、『ラオスの山奥に住む人たちが、初めて電気と出会うドキュメンタリー』が紹介されました。
その番組の内容をご紹介します。
※(日テレ、世界まる見えの放送内容から、一部引用)
2016年7月4日(月) 19:00~20:54 日本テレビ
<レギュラー出演> 杉野真実 , 所ジョージ , ビートたけし
<ゲスト> 中山優馬 , 内藤剛志 , 中川翔子 , 斎藤司(トレンディエンジェル) , たかし(トレンディエンジェル) , 新子景視
<その他> モンタ・ウォンシリ , ジェラール・デコッテ , カムファン・ダラ , カム・ダ , カム・シャノン , ティム・ケリー , クリストファー・ウィルソン , クリストファー・ウォーウィック , キタノシゲオ , ズージー・スタークロフ , アン・セバ , マシュー・チョジック , コニー・ファイルズ , スティーブ・ジュニア , ダイアン・インマン , キャンディス・メーナー , スティーブ・シニア , サリー・ブルー , シェーン・ルイス , キム・シェルトン , スーザン・ハログラ。
今回、エージェントを務める『ラオス担当』、モンタ・ウォンシリ(Monta Vongsili)様が出演されました。
モンタ:所さん、たけしさん、はじめまして、ラオス担当のモンタ・ウォンシリです。
所:ラオスって珍しいですね。
モンタ:早速ですが、斎藤さん、ラオスってどこにあるかご存じですか?
斎藤:えっ、俺の心の中。
所:何、訳の分からないこと言ってんだよ。
モンタ:残念です。
ラオスは、東南アジアのインドシナ半島にあるんですが、国土のおよそ70%が、高原と山岳地帯の国なんです。
今回はそんなラオスの奥地にある、初めて電気が通った村を追ったドキュメンタリーです。
電気と初めて出会う村人たちの驚きと、
少し考えさせられる、その後にも注目してご覧ください。
東南アジアの内陸国、ラオス。
その北部の山奥にあるハッティン村は、なんといまだ、電気の通っていない村である。
部屋の明かりはオイルランプ。母親たちは、片手に懐中電灯を持って夕食を作っている。
なんでも電気っていうのがあると、家ん中がぱっと明るくなるっていうじゃない?そんなのあったら楽よねぇ。
一方、こちらは夜の小学校。
子どもたちがやっているのは宿題。
家は暗いので、もう一度学校に集まり、照らし合いながらやっているのだが、これって宿題っていえるのか?そんなハッティン村を統括するポンサリー郡の議会から、ある日、緊急連絡が入った。
それはハッティン村に電気を通すことが決定したというもの。
これはラオスの山奥に住む人たちが、初めて電気と出会うドキュメンタリーである。
ラオス北部、深い森の中にあるハッティン村は、人口およそ600人。
道路はなく、近くの町からモーターボートで、実に5時間。
川をさかのぼって行かなくてはならない。
そして、この日、ハッティン村の船着場に、電気工事を指揮する技師と、機材を運ぶ船が到着した。
「われわれは、この村のような、発展から見放された場所に、電気を提供するのが使命なんです」
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今回彼らは、村人と協力し、水力発電の装置を作る。
実は、川の水を使って発電するのが安上がりで、手間も少ないというのだ。
まずは村人を集めての説明会。
そこで村長から、大事な話が。
みんなは知らないとは思うんだが、電気を使うには金がかかるんだ。
ざわつく場内。
機械を動かすのに、1家庭ひとつき2000キープ払ってもらわないといかん。
村がよくなるために協力してもらいたいんだが。
2000キープ、この村では、農家の1日分の稼ぎだが、実は懐中電灯の乾電池を4つ買うよりは安い。文句をいう村人はいなかった。
次に代表者が選ばれ、技術講習が始まった。
発電装置が完成したあとのメンテナンスは、村人たちでやらなくてはならない。
家に帰ってからも、子どもに懐中電灯を照らしてもらい、必死に勉強。
電気さえ通りゃ、この村もやっと世界に肩を並べられるってもんだよ!頑張んなきゃ。
そしていよいよ工事が始まる。
まずは森を切り開く作業。
水力発電用のタービンは、流れの速い川の上流に設置しなければならない。
まずはそこまで資材を運ぶ道を作らなければならないのだ。
だがここは、いまだかつて誰も足を踏み入れたことのないような深い森。
上流に着いたら、発電用のタービンを設置するための水路を掘り、ショベルカーなどない、すべて手作業。
総勢60人の男女が力を振り絞る。
「頑張るわよ、電気欲しいもん。」
掘り終えた水路を巨大なビニールシートで覆えば、水はその上を滑るように流れていく。
ここまでは順調だ。
そして。運命の瞬間がやってきました!
うわっ、まぶしい!ついた、ついたぞ!
無事、発電に成功。
ガラスの中が燃えてたよ。
これ、持ってってやりゃぁ、村中、大喜びだ。
ここまで来ればもう一息。
森の木を切って電柱を作り、切り開いた道に、一本一本立てていく。
そしてこれが、記念すべき最後の一本。
いよいよね、うちに電気さんが来るんだわ。
さあ、いよいよ電気が通る。
村人たちの反応は?
その夜。
すごい!まぶしい!
ついた!
うわっ、やっべー。
ついた、すげえ!
ハッティン村の家々に、初めて電気がついた。
これでもう、片手で料理しなくてもいいのね。
そして翌日の学校では。
電気は危険なんだぞ。
言うことを守らないと、びりっとくるからな。
子どもたちへ、電気の教育も始まった。
それから3か月後。
取材班が再びハッティン村を訪れると。
古くてぼろかった家が減り、新しい家が次々と建てられていた。
一体どういうことなのか。
ほら、アンテナがいくつか立ってるでしょ?みんな、テレビに刺激されちゃってね。
テレビで見たような家に住んでみたいって、建て直し始めてるんだよ。
村人はテレビにくぎづけ。
村長は高価なアンテナが立てられない人のために、ちゃっかり有料でテレビを見せる商売を始めていた。大人は1回15円ほど。
と、村の中で何やら音楽が。
若者が大騒ぎをしている。
どうやらここはクラブ。
電気は村人みんなの生き方を変えていく。
モンタ:所さん、たけしさん。
ラオスの山奥には、いまだにハッティン村のように、
電気も道もない村がたくさんあって、その正確な数字や人口などは政府でも把握できてないのが現状です。
ちなみに私の生まれた村にも、私が小学生のときに、初めて電気が通ったんですよ。
モンタ:当時は、一番うれしかったことは、つめたーいアイスクリームが食べられるようになったことでした。
所:そっか、冷蔵庫とか。
いかがだったでしょうか?
最後は、少し考えさせられますね。
Youtube: 世界まる見え!テレビ特捜部2016年7月4日運命の出会い・2時間SP!
出典:日テレ、世界まる見え via Youtube.